LIFEWORKPRODUCTS のロゴを撮った写真

【LWPのはなし】LWPについて(前編)

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アパレルブランドでもなければ、雑貨ブランドでもない。“生活を形作るモノを生み出す”新しいブランド「LIFEWORKPRODUCTS(LWP)」がついに誕生しました。日頃はクライアントワークに当たるふたりのプロダクトデザイナーが、「自分たちが作りたいと思うものを作る」と旗揚げしたLWPとは、一体どんなブランドなのか。LWP編集部が話を聞きました。(前編)
取材・文・イラスト:阿部愛美(LWP編集部)、写真:吉田恵梨子(LWP編集部)
  • 宮沢哲(みやざわ・てつ)

    「LIFEWORKPRODUCTS」ディレクター。国内外のインハウスデザイナーを経て、2007年にアンドデザインを設立。2011年よりNTTドコモ プロダクトデザインディレクターを兼務。
「LIFEWORKPRODUCTS(ライフワークプロダクツ/以下、LWP)」とは、どんなブランドですか?
宮沢 :

「デザインを職とする私たちが自分でも使いたいと納得できるモノだけを、充分な時間をかけてカタチにしていく」ブランドです。今の世の中はモノに溢れかえっていて選択肢が多いはずなのに、心の底から「使いたい」と思えるものはわずかしかないという気づきから生まれました。デザイン事務所「&design(アンドデザイン)」のプロダクトデザイナーである私と南出(みなみで)が、アイディア出しから素材の収集、試作の制作まで、可能なかぎり自分たちで手を動かして制作に当たっています。

ブランド名の由来について教えてください。
宮沢 :

「ライフワーク」という言葉には、私たちの想いや、作るモノに共感していただける方の“生活の一部”になるような製品を、自信をもってお届けするという決意を込めています。あまりにもまっすぐでベタな名前だと思われるかもしれません。ですが、&designとともに歩んできたこれまでの15年があって私たちの“今”がある。そして、新しく挑戦したい“これから”に向けた想いを素直に表現したいと思ってこの名前にしました。

宮沢さんと南出さんは、アンドデザインで普段どんなお仕事をされているのですか?
宮沢 :

家電や家具、雑貨などのプロダクトの開発を中心に、ディレクション業務やデザイン戦略、ブランド開発など、企業などからの依頼を横断的に請け負っています。こうした「クライアントワーク(企業案件)」は私たちの“作品”ではないと考えているので、私たちのカラーを出さないことを信条としています。一方で、LWPはいわば「オリジナルワーク(自主制作)」です。自分たちが真に使いたいと思うものを突き詰めて挑戦できる贅沢な場所なんです。

「&design」にて、これまで手掛けてきたアイテム(公式ウェブサイトより)

そうした「オリジナルワーク」は、いつものクライアントワークとどんなところが違いますか?
宮沢 :

オリジナルワークには締め切りがないので、納得いくまでたっぷりと時間をかけて丁寧に制作することができます。実際にLWPで現在完成している製品については、「直したい」と思う箇所が見つからないほど検証や修正を重ねることができました。それから、自分たちが使いたいと思うものに向かって正直に突き進むことができることもオリジナルワークの大きな魅力だと思います。一方で、クライアントワークは、作り手の想いを幅広い方々に届けようとするので、デザインの解が最大公約数的になることが多い。そこが大きな違いだと感じます。

LWPブランドで商品をデザインするにあたり、大切にしていることはありますか?
宮沢 :

「こんなものが使いたい」と思って探しても存在しないのなら、どんなジャンルのモノでも積極的に作ってみようと考えているのですが、これは言い換えると「既に“いいもの”があるのならば無理して作らない」ということにもなります。例えば、私には「これ以上のものはない」と思うほどのお気に入りのペンがあるので、LWPのオリジナルのペンを作りたいとは今のところ考えられません。自分たちの「使いたい」という気持ちに正直であるために決めた、たったひとつのルールなんです。

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